2024年4月12日
いつかはマイホームを買いたいと考えていても、実際にいつ買えばよいのかは判断しづらいものです。
用意できる頭金が少ないからと、踏み出せない方もいらっしゃいます。
【頭金を用意するメリット】
頭金を用意できる場合、住宅ローンとして借り入れる金額が減ります。毎月の返済額も減るため、返済に対する負担を軽減することができます。
【頭金を用意するデメリット】
頭金としての資金を用意するためには、ある程度の時間がかかります。多めに頭金を用意しようと計画している場合は、いっそう長い期間がかかることもあるでしょう。頭金の用意のために時間がかかると、住宅ローンを利用する時期も遅れ、完済時期も遅れることになりかねません。毎月の返済額や返済期間にもよりますが、退職後もローン返済が続くこともあります。
また、預金をすべて頭金として使ってしまうと、急な出費が生じたときに対応できなくなることがあります。
頭金を確保する余裕があるのでしたら、むしろ繰り上げ返済をうまく活用する手があります。
例えば4000万円を今すぐ借りる一方、10年後に500万円を繰り上げ返済することを目指すのです。
月13万258円のローンの支払いに加え、月4万1666円を用意する必要がありますが、繰り上げ返済ができれば、総返済額は5205万円と約265万円圧縮でき、返済期間は30年1か月に短くできます。
繰り上げ返済する10年後までには、子どもが私立の学校に行く、あるいは車が必要になるなど予定していない出費が発生することがあるでしょう。その場合は、繰り上げ返済の額を変えるというふうに柔軟に対応できます。
マイホームを早めに購入するメリットは、住宅に関する支払いを抑えることだけに限りません。返済が早めに終わることで、老後の資金を確保しやすくなります。退職金で住宅ローンを完済しようという方もいますが、年金が十分に見込めるなどがないと、その後の生活資金が心配になります。
マイホームを購入する動機としては、子どもと気兼ねなく暮らしたいと考える方も多くいらっしゃいます。子どもの成長は早いです。購入が遅れると、せっかくのマイホームでお子様と過ごせる期間が短くなるということにもなりかねません。
せっかく住宅ローンを組んでマイホームを手に入れても、返済に追われて生活に余裕がなくなってしまうことがないよう、余裕を持った資金計画を心がけましょう。
月別