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今回は、日本初のノーベル文学賞を受賞した茨木市ゆかりの大作家、川端康成について。

茨木駅の近くにある記念館もご紹介するので、最後まで読んでみてくださいね。

【目次】
１　川端康成はどんな作家だった？生い立ちと数々の名作を紹介
　１－１　日本初のノーベル文学賞を受賞
　１－２　世界に通じる川端康成の文学
２　気分はまるで作家？川端康成ゆかりの地を散策
　２－１　川端康成文学館
　２－２　川端康成先生旧跡
３　小説好きにはたまらない！休日は茨木市で川端康成の文学を感じよう

川端康成はどんな作家だった？生い立ちと数々の名作を紹介

川端康成は日本の文豪として有名ですが、茨木市にゆかりがあるのをご存知でしょうか。優れた感性と美しい日本語で世界中の人を魅了した川端康成。彼の生い立ちと名作の一部を紹介します。

日本初のノーベル文学賞を受賞

川端康成は1899年、大阪市内で生まれました。彼は幼くして両親を亡くし、旧制中学校卒業（17歳）まで茨木市に住む祖父母のもとで過ごしています。大阪府立茨木中学校（現大阪府立茨木高等学校）に主席で入学。本が大好きで、中学2年生のころから小説家を目指すようになったといいます。

卒業後は、第一高等学校（現東京大学教養学部及び千葉大学医学部、千葉大学薬学部の前身）に入学。在学中に旅行した伊豆を題材にした「伊豆の踊子」を始め、数々の作品を世に送り出しています。

そして1968年（当時69歳）、日本人で初めてノーベル文学賞を受賞しました。受賞理由は「日本人の心の精髄を優れた感性で繊細に表現し、世界中の人に感動を与えたため」。川端康成の美しい作品が評価されたのですね。

世界に通じる川端康成の文学

川端康成の作品は数多くありますが、そのなかの一部を紹介します。

「伊豆の踊子」……第一高等学校在学中に訪れた伊豆でのできごとを題材にした作品です。あらすじは「孤独に悩む主人公が伊豆へ旅に行き、旅芸人の1人に恋をする」もので、主人公と当時の川端康成の心情がリンクしています。
身分違いの恋に翻弄される儚いストーリーは、今まで数多く実写化されました。

「雪国」……「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」から始まる越後湯沢を舞台にした有名な作品です。妻子ある島村と芸者の駒子、腸結核の行男、行男の婚約者の葉子、この4人がさまざまに絡んでストーリーが進んでいきます。
読んだ人からは「美しい日本語による描写力がさすがで、まるで雪国にいるような気持ちになった」との感想も。

「みずうみ」……美女に執着する異質な愛を描いた長編作品です。美女を追いかけまわしてしまう主人公の桃井銀平と、彼に追いかけまわされる女性たち。とある少女との出会いで銀平がどう変わっていくのかが見どころです。

どの作品も日本語の表現が美しく引き込まれますよ。ぜひ読んでみてくださいね。

気分はまるで作家？川端康成ゆかりの地を散策

茨木市には、川端康成のファンにはたまらない文学館や昔住んでいた場所など、川端康成にゆかりのある観光スポットがたくさんあります。

いちご摘みができるスポットは、春先に楽しめて家族連れやカップルにもおすすめですよ。

散策しているうちに作家になったような気分になるかもしれませんね。

川端康成文学館

川端康成文学館は1985年、日本で初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成の功績を称えて建てられました。

著書や遺品、原稿、初版本など、約400点のさまざまな作品を常時展示しており、川端康成にちなんだ企画展や、芸術家による展覧会も随時開催しています。なかには実際に座って作家体験ができるコーナーもあるんですよ。

会館の前の道は「川端通り」と呼ばれていて、自然を楽しみながら散策する方も多くいます。

駐車場があり、車での来館もOK。一部の講座は有料のものもありますが、入場料は無料で楽しめます。

川端康成先生旧跡

祖父母に引き取られた川端康成。川端康成先生旧跡は、彼が大阪府立茨木中学校（現大阪府立茨木高等学校）の中学3年生で、祖父を亡くすまで住んでいた場所です。現在は、川端康成の姪にあたる方が住んでいます。

元々病弱な川端康成でしたが、通学までの約6kmの道のりで丈夫な体になっていったとも言われていますよ。

庭にある松の木で本を読んでいたとか。本当に小さい頃から本が好きだったことが伺えますね。

川端康成旧跡周辺には、Strawberry　FarmNO.15 the Farm UNIVERSAL OSAKAがありいちごの摘み取りが体験できます。

いちごシーズンのみオープンしているため、気になる方は予約しましょう。

小説好きにはたまらない！休日は茨木市で川端康成の文学を感じよう

今回は、川端康成のゆかりの地や、散策したあとも家族みんなで遊べるスポットを紹介しました。

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