2024年7月18日
建物をすべて壊して更地にし、新築と同じように一から建て直すことをいいます。
新築を建てるのとほとんど変わりません。
新築と同じように「構造」「性能」「間取り」「デザイン」すべてを自分好みにできるというのが一番のメリットです。
今ある構造を活かしながら、修繕をしたり、改築をしたりすることです。
古くなったキッチンや浴室を交換したり、壁紙を新しく貼り替えたりするなどの部分的なリフォームから、壁や床などの内装をすべて壊して一から間取りをつくる「フルリフォーム」や「スケルトンリフォーム」と呼ばれるものまで、規模はさまざまです。
家を建てるときのベースとなる法律は、1950年につくられた建築基準法という法律です。
建て替えの場合には、最新の建築基準法に合わせて家を建てなければなりません。
建物が建てられた当初に比べ、今では厳しい基準が定められている可能性もあり、思った通りには建て替えられないケースもあるので注意が必要です。
旧耐震基準・新耐震基準どちらの時期に建てられた住宅であるかがとても大切な分かれ道です。
1982年以前に建てられた「旧耐震基準」の住宅の場合、基本的には建て替えをして耐震性を上げたり、広範囲で構造を補強する必要があります。
「新耐震基準」とは、1981年6月1日に定められた耐震基準で、それ以降に「建築確認申請」を受けたものは「新耐震基準」の建物となります。
それ以前に建てられたものは「旧耐震基準」の建物となります。
いまの建物が実際にどのくらいの性能を持っているのかという点も踏まえて判断することも大切です。
性能が落ちてきてしまっているところが多いときは、建て替えをして根本的に直すことをおすすめします。
どんな材料を使用して建てられているのか、きちんと施工されているか、湿気やシロアリの被害を受けていないか、ということなどが、建物の耐久性に大きく関わってきます。
建て替えまたはリフォームどちらが適しているかを費用から判断するという方法もあります。どちらが安いかはケースによるため、建て替えとリフォームがそれぞれいくらかかるのかを専門家と相談し、コストを比べて決めることをおすすめします。
内部のみのフルリフォームにかかる費用は、選ぶ設備や素材のグレードによって幅がありますが、平均的な坪単価は50~80万円程度です。
希望するデザインを実現するには、新築の方が適しているのか、あるいはリフォームでも叶えられるのかというところも一つの判断材料になります。
じつは、内装の仕上げについては、新築とリフォームとでは大差ありません。リフォームでは実現が難しい「立体的な空間構成」や「外形・外観」をガラリと新しくしたいという場合には、建て替えで一からデザインすることおすすめします。
今のタイミングで建て替えるのがベストなのか、今はまだ部分的なリフォームだけにして20年後に建て替える方が良いのか、などという判断も必要となってきます。
家族で話し合いながら、家のライフプランを考えてみましょう。
建て替えかリフォームどちらが合っているかを判断するためには、家の調査や専門的な知識が必要となってくるケースが多いです。また家づくりをはじめてから「こんなはずじゃなかった」ということが起きないように、しっかりと情報を集めて検討することが大切です。
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