2024年3月14日
今回は、市街化調整区域についてです。
都市の健全な発展と秩序ある整備を行う為に、「都市計画法」という法律があります。この法律により日本の国土は、「都市計画区域」と「非線引き都市計画区域」に分けられており、そのなかでも「都市計画区域」は「市街化区域」と「市街化調整区域」に分かれています。
市街化調整区域とは、市街化を抑制する地域です。
人が住むための住宅や商業施設などを建築することは原則認められていないエリアです。
一般的な土地に比べて制限があることから、市場価値が下がり、価格が割安な場合も見られます。ただ、市場価値が下がると住宅ローンの融資が下りなかったり、融資額が減額されたりするケースも想定されるということを頭に入れておきましょう。
さらに住宅地ではないため、舗装や下水道など生活インフラの整備が遅れたり、整備工事が自治体から助成金が受けられなかったりする場合も。その分の負担は自費になるので注意が必要です。
また、コンビニ、スーパーなどの生活利便施設や駅など交通機関が遠い、少ないことも考えられます。市街化調整区域は、基本的に農業や林業を行う地域なので騒音は少ないですが、農薬や肥料の臭いなどが気になることもありえます。
一方で、高層ビルや商業施設が建築されにくいため、市街化区域に比べて静かな環境で過ごせるというメリットは受けやすいでしょう。また、市街化区域や市街化調整区域は自治体が定めるため、将来変更される可能性もあります。希望の暮らし方の優先順位を明確にして選ぶことが重要です。
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