2024年4月25日
マイホームの購入を検討している方の中には、奨学金を返済中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査」によると、奨学金を受給している学生の割合は大学で49.6%、短期大学で56.9%となっており、約半数の学生が奨学金を利用しています。
奨学金は、返済完了までに平均して15年ほどかかると言われており、「返済中だから住宅ローンを組めないかも……」「住宅ローンの審査に奨学金の影響はあるの?」といった不安や疑問を感じて躊躇ってしまう方も多いようです。
住宅ローンの融資を審査する上で、金融機関が最も重要視しているのは「返済の安定性」です。貸したお金をきちんと返してくれる見込みさえあれば問題ないのです。ですから、奨学金を返済している過程であっても、安定した収入があって奨学金も住宅ローンも双方返済できるのであれば、住宅ローンは利用できます。
ただし奨学金の上に住宅ローンが加わるので返済能力は厳密に行われる可能性は高くなります。
金融機関が審査をする際には個人信用情報と返済負担率を確認します。
個人信用情報とは、個人が利用しているクレジットと、その支払い状況についての情報のことを指します。奨学金の利用歴に延滞や滞納があった場合に記録されるようになりました。
もしも滞納があった場合でも、返済が完了してその後5年間問題なく返済できていれば個人信用情報の記録は削除されます。ただし、3か月以上滞納をしてしまうとブラックリストに記録されてしまいます。
また、3か月以内であっても、繰り返し延滞してしまうと「安定した収入ができない人」と判断されてしまうことがあるので、不安な方は事前に個人信用情報の確認を行いましょう。
2つ目の返済負担率についてです。奨学金を返済しながらの場合、返済負担率の計算に奨学金も含まれることに注意が必要です。返済負担率とは年収に対する年間返済額の割合のことです。一般的には年収の30%~35%以下が目安となります。住宅ローン含め、返済負担率が上限を超えると審査に通らなくなる可能性が出てくるので要チェックです。
【返済負担率の計算式】
年間返済額÷年収×100=返済負担率
当社では住宅ローンの相談も承っております。住宅ローンについて不安や疑問がある方は、お気軽に当社スタッフまでご連絡ください。
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